皆さんこんにちは、名古屋ハートセンター循環器内科の加賀瀬藍です。
本邦でMitraClipⓇを用いた僧帽弁閉鎖不全症の治療が始まって、早5年が経ちました。現在では、多くの施設で治療が可能となり、MitraClipⓇは僧帽弁閉鎖不全症を伴う心不全治療に欠かせない、重要な手技となっています。
一方で、MitraClipⓇの裾野が広がるほど、問題となるのが、「心エコー医の不足」です。大学病院やそれに並ぶ中核病院には多くの心エコーのエキスパートの先生方がいらっしゃいますが、実は、地域の循環器診療を担う病院には、心エコーを専門とする常勤医が少ないことが浮き彫りとなりました。そういった病院では、今までカテーテル治療を専門としてきた先生方が新たにSHDエコーを学ぶことが多いと聞きます。また、心エコーを専門としてやってきた先生方でも、今までの診断・病状把握目的で施行してきた心エコーと、SHD治療における心エコーでは、考え方が大きく異なるために、戸惑う先生方も多いと伺っております。
今回の豊橋ライブSHDエコーセッションでは、そういった新たな分野に挑戦する先生方、少しでもSHDエコーに興味がある先生方へ、SHDエコーのエキスパートの先生方からのレクチャーという形式で進めさせていただきます。
19:00-20:00はMitraClipⓇ治療の温故知新として、今までのMitraClipⓇを振り返り、最新の知見も含めたレクチャーとなります。
20:00-20:30(実は時間制約なし!)は、MitraClipⓇの手技において最も困る、画像描出困難症例に出くわした際の対応を、エキスパートの先生方からみっちり学びたいと思います。
このセッションが、日頃感じている先生方の疑問や不安を解決し、明日からの治療の一助となるよう願っております。